漁港や堤防でロックフィッシュをルアーで釣る方法

漁港や堤防でロックフィッシュをルアーで釣る方法

ロックフィッシュゲームをする上で重要なことは何か?と聞かれれば、ロッドやリールはもちろん、使用するワームやリグも重要になるのですが、その全ての、重要なタックル(道具)を使用する前に、前提としてポイント選びという項目があります。

ポイント選びと言っても、釣りをする地域で、釣れるロックフィッシュの種類も違えば、水深や使用するシンカーの重さなども違ってきます。

しかし、狙うべき場所やベイトフィッシュの有無などの状況判断は、どのポイントでも同じようになります。

そこで今回は、誰でも気軽にアクセスできる、私たちの最も身近なポイントである漁港や堤防でのロックフィッシュゲームの攻め方をご紹介したいと思います。

目次

気軽に身近に海釣りを楽しめるのが漁港や堤防

あらゆる釣り場(海釣り)の中で最も身近で、行きたいときにすぐに行くことができて、足場もよい場所が漁港や堤防です。

場所によっては車を横付けできて、ほとんどの場合、お金を取られることはありません。

老若男女、ファミリーや初心者から上級者まで楽しめる場所、それが漁港や堤防なのです。

人気のあるポイントであれば、毎日のように釣果情報がアップされていて、最近釣れているロックフィッシュやヒットしたルアーなども、インターネットで検索すればすぐに見つかったりします。

[blogcard url=”https://rockfish.link/media/post-383/”]

簡単な話、上記の記事でご紹介しているウェブサイトで、近くの漁港や堤防の釣果情報を見て、自分が釣りたいロックフィッシュの情報が掲載されているポイントに行けば、とりあえずそこに狙っている魚がいることがわかります。

 

根の荒い磯場や船釣りでなくてもロックフィッシュは釣れる

ロックフィッシュというと、磯場などの根の荒い岩場や船で沖まで出ないと釣れない。というイメージを持っている人も多いと思いますが、上記の釣果情報サイトを見ればわかる通り、自分が普段釣りをしているポイントや近くの漁港や堤防などでも、ロックフィッシュが釣り上げられていることが多いのです。

小さいカサゴばかりじゃないの?と思うかもしれませんが、直近の情報だけでなく、過去の釣果情報も見てみると、思いもよらない大物が釣り上げられていたり、そこにはいないと思われているロックフィッシュも釣り上げられていたりすることはよくあります。

だからと言って、その漁港や堤防に行けば必ず釣れる訳ではなく、狙うターゲットの食性や付き場所を考察していかなければ釣果に結びつけることが難しいのです。

 

堤防や漁港で捕食されているベイト(小魚)を見極める

ロックフィッシュゲームも含むルアーフィッシングの場合、一番重要なことはベイトが何かを把握することです。

そして、そのベイトを模したルアーを使ったり、ベイトが居るレンジを探っていくことが、本命に出会うことができる一番の近道となります。

関西地方でメインターゲットとなるキジハタ(アコウ)を狙うと仮定した場合、幼魚のころは海底で甲殻類を捕食していることが多いのですが、成長して遊泳力がつくに釣れて中層で小魚を追い回して捕食するようになります。

まず、ここで疑問に思うかもしれませんが、ロックフィッシュ(根魚)=根(底)でじっとしている。この固定概念は、間違いではありませんが、キジハタ(アコウ)やオオモンハタ、アイナメやソイなど、種類によって頻度は異なりますが、意外に底から浮いたところで釣れることが多いのです。

このように、遊泳しながらベイトを追っているので、このベイトが漁港や堤防に寄ってくれば、そこにキジハタ(アコウ)などのロックフィッシュも集まってくる確率が上がり、そのベイトを意識したルアーを使用すればヒットする可能性も高くなります。

ベイトは地域によって異なってきますが、主にキビナゴやイワシやアジなどを好んで捕食しています。

漁港や堤防に到着した際は、まず周囲をよく観察して、これらのベイトが入ってきているかを確認することが重要になります。

 

潮目やストラクチャー周りをスイミングで狙う

漁港や堤防でベイトが確認できれば、まずは遊泳している個体を狙ってボトム(底)から中層を広くテンポ良く探っていくことがターゲットに出会うチャンスを広げます。

もちろん広く探っていくといっても狙うべきポイントは存在し、まず第一に挙げられるのが潮目です。

潮目にはプランクトンが溜まりやすく、それをエサとする小魚も潮目に寄ってきて、当然、それを狙うロックフィッシュも集まって来るのです。
※潮目とは、流れの方向が異なる潮や、速度が異なる潮がぶつかったときにできる潮の境目のことです。

何もない海面をよく見ていると、細長い道のような流れになっているところが現れる時があり、それが潮目になるので、その周辺を目がけてキャストします。

次に狙うのはストラクチャー周辺です。

漁港や堤防周りにあるストラクチャーといえば、テトラポットが一番わかりやすいと思います。

テトラポットには、魚が潜むのに適した空間ができるので、その空間にロックフィッシュがいることが多く、そこを狙っていきます。

この場合、必ずテトラポットの中にルアーを通さなくてはいけない訳ではなく、テトラポットの外側(あまり離れすぎないように)にルアーを通せば、テトラの中から外側を通るルアーを見つけ食ってきます。

もちろん、テトラポットの隙間に直接ルアーを落とし込んでもヒットすることがあります。

また、漁港や堤防の足場にスリットなどが入っている場所もテトラ同様に狙い目ポイントとなります。

これらの場所は、ロックフィッシュを掛けた後に、中に引き込まれないように注意が必要となり、少々無理をしてでもドラグを強めにし、一気に引き上げることが重要になってきます。

堤防と堤防が繋がる角などはフィッシュイーターがベイトを追い込むのに適した場所となるので、こちらも狙い目となります。

  • 潮目
  • テトラポット周辺
  • 壁際やスリット
  • 堤防の角

中層を狙う場合、使うルアーはワームならシャッド系かグラブ系を選択し、スイミングに適したジグヘッドリグやスミングジグとなります。

時には、ブレードが付いたメタルバイブレーションやメタルジグなどで狙っていくのも近年にわかにトレンドとなりつつあります。

ハードルアーはワームよりも波動が強いルアーなので、ローテーションしながら使っていくと釣果が期待できる場合があります。

 

堤防や漁港の足元はストラクチャーの宝庫

狙っているロックフィッシュがスイミングでは反応がなかったり、ベイトフィッシュがいなかったりし、小魚系を捕食していないと判断できれば、エビやカニなどの甲殻類を捕食している場合が多いので、ボトムを探っていく釣りが有効となります。

ボトムの釣りの場合も海底の地形変化が分からない場合は広く探っていく必要も出てきますが、何もないところをむやみに攻めるだけでは効率も悪い(スイミングのように広く探れない)ですし、たまたま投げたところにストラクチャーがあったなどの運頼みの要素が強くなります。

目に見えない海底に何かしらのストラクチャーを見つけることができれば、それに越したことはありませんが、それよりも、目に見えるストラクチャーを攻める方が簡単です。

目に見えるストラクチャーといえば、先ほどのテトラポットやスリットもそうですが、今そこに立っている堤防自体もストラクチャーとなります。

堤防と海底が交差する場所は地形変化の著しいポイントなのです。

遠くに遠くに投げるよりも、足元をおろそかにせず、しっかり探っていくことがロックフィッシュをキャッチできる秘訣となります。

また、捨て石周辺やブロックが積まれているような場所も格好のポイントとなりますので、見つけたら迷わずルアーを通していきましょう。

その他、堤防の繋ぎ目、先端、曲がり角など、何かしらの変化のある場所を集中的に探っていくのが、一番の近道となります。

 

ロックフィッシュを釣りたければとにかく釣果は足で稼ぐ

ここまでの攻め方で、ひと通り探っても釣果が得られない場合や、キャッチできてから長い間アタリがない場合は、ポイント移動することをオススメします。

もちろんマヅメや潮が動くタイミングの時合が訪れるまで、1ヵ所で粘るという選択もないとは言えませんが、、ロックフィッシュゲームの場合は特に、足を使って次々と魚の居そうな場所を探って行くことが釣果に繋げる有効手段となります。

ロックフィッシュは、タチウオや青物のように群れで行動することもなければ、短時間で回遊してくることもないからです。

同じ湾内の違う堤防やポイントはもちろんのこと、車を使って違う漁港へと移動していけるのも堤防釣りならではなので、動きやすい、フットワークが軽いというのも漁港や堤防釣りのメリットの1つでもあります。

 

漁港や堤防でのマナーとルール

どのような場所で釣りをするときも当てはまりますが、ルールやマナーをきちんと守りましょう。

この記事を読んでいる方なら大丈夫だと思いますが、ゴミを捨てない、散らかさない、立ち入り禁止場所には入らない、車の駐車、騒音なので近所の迷惑にならないようにする、といった基本的マナーはもちろんのこと、先に釣りをしている人の邪魔にならないようにする、道具をあちこちに置いて何箇所も場所を取らない、などといった釣り人としてのマナーも守ることが、長い間、気持ちよく釣りを楽しめる力となります。

近年、漁港で、ごく一部の心無い釣り人と漁師さんとのトラブルが相次いでおり、その結果、釣りができなくなってしまった漁港や堤防も多く存在します。

釣りをする人と地元住民の方や漁港で働く方のお互いが、不愉快な思いをしないように努めて釣りを楽しみましょう。

 

まとめ

  • 気軽に身近に海釣りを楽しめるのが漁港や堤防
    根の荒い磯場や船釣りでなくてもロックフィッシュは釣れる
  • 堤防や漁港で捕食されているベイト(小魚)を見極める
    潮目やストラクチャー周りをスイミングで狙う
  • 堤防や漁港の足元はストラクチャーの宝庫
  • ロックフィッシュを釣りたければとにかく釣果は足で稼ぐ

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